製造業では、総務や事務など担当者の方が「なぜか生産管理も任される…」という場面に直面するといったケースがよくあります。
右も左もわからない状態で、システムを触らなければならないのは、人手不足が深刻化している製造業あるあるです。
このシリーズでは、そんな「あるある」の境遇に立たされたジムリンの物語を通して、製造業の業務改善に役立つkintoneの活用法をご紹介していければと思います。
観光業から製造業へ―――私の波乱のキャリアチェンジ
はじめまして、ジムリンです!
旅行が趣味なボクは、東京の旅行代理店で働いていました。
しかし、コロナ禍で状況は一変。
「このまま東京で仕事を続けられるだろうか」と、日に日に不安が募っていきました。
先行きが不透明な時代だからこそ、家族のそばで安心して暮らしたい。
そう思ったボクは、思い切って地元の小さな製造業の会社に転職することを決意しました。
製造業は全くの未経験ですが、「地元の産業に少しでも役立ちたい」という前向きな気持ちを胸に、総務担当として新たなスタートを切りました。
それが、半年前のことです。
総務なのにシステム担当? ジムリンが任された生産管理業務
新しい業界に飛び込んだボクにとって、「製造業の総務」はまさに未知の世界でした!
勤怠管理や書類作成といった一般的な事務仕事を想像していたのですが、全然違ったのです。
面接のときに「旅行の様子をSNSやブログにアップするのが好きです」と話したことがきっかけだったのでしょうか。
どうやら上司は、私のことを「パソコンに詳しい」と勘違いしてしまったようで……。
その結果、生産管理に関わるシステム入力や、Excelでの生産計画書の作成までボクの仕事になっていました。
「製造業の総務ってこんなにもいろいろやるんだな……」
戸惑いつつもの、任された業務に一つひとつ真剣に取り組んでいきました。
事件発生!「kintoneで生産管理システムを構築」するよう言われた日
そして入社から半年ほど経ったある日、事件が起こりました。
ボクの上司は、「まずはやってみよう」が口癖で、いつもノリと勢いですべてを決めてしまうタイプ。
(自分ではやらないのに……笑)
その日も、上司はいつもの調子でこう言いました。
「ジムリン、kintoneで生産管理システム作ってみて!」
「シュッシュってしたら誰でもつくれるみたいだから、大丈夫!」
上司から、いきなり下された指令……。
断れない性格のせいで、私はつい「はい…」と答えてしまいました。
逃げ場なし。果たして私は無事に生産管理システムを構築できるのか?
kintoneはボクが入社するタイミングで会社に導入されたので、基本的な使い方や簡単なアプリの作り方なら、なんとなくは分かっています。
でも、複数のアプリが連携するような「システム」なんて作った経験は一度もないんです!
何から手をつければいいのか、見当もつかない……。
「そもそも生産管理システムってなんやねん!どんなアプリがいるねん!?」
と思わず声が出るほど、完全に一人でテンパっています。
あ、いけない、テンパったときに出るボクの悪いクセ。
旅行代理店で働いていたとき、大阪出張が多くて関西弁が身についちゃったんですよ。
ともかく、製造業の知識も浅く、システム開発の経験もないボク。
思いがけず任されてしまった大役に、不安は募るばかりです。
それでも、地元に戻るときに心に決めた「地元の産業に少しでも役立ちたい」という思いを、もう一度奮い立たせました。
「できない理由を探すんじゃなくて、できる方法を探そう」
ひとまずkintoneのサンプルアプリをつなぎ合わせればなんとかなると思うので、やってみます。
次回のブログで、みなさんにジムリンが作った生産管理システムをお見せする予定です!