kintoneを5年使い込んでいてもリスケ対応がExcel任せ?kintoneで日程計画まで自動化しよう!

商談に同席していたジムリンは、帰り道でジョーさんにこうこぼした。

今日は、電解めっき・無電解めっき加工をされている工場さんとの商談に同席したんですけど……kintoneを5年以上使い込んでいるのに、特急品対応や部材遅延が入るたびに、工程表を1から手直ししていたんです

それ、受注生産で多品種少量生産をやっている現場だと、わりとよく聞く話かもしれないね

しかも、その会社さん、顧客管理も受注管理もkintoneでばっちり仕組み化できているらしくて……でも、日程計画のところだけは、ちょっと意外な理由でExcelのまま残っていたみたいなんです

というわけで、今回は実際の商談で聞いた声をもとに、意外な気づきまでお届けします。

kintoneを使い込んでいるのに、なぜ日程計画だけExcelなのか

気づけば、特急品対応や部材遅延が入るたびに、また工程表を1から手直ししていないだろうか。

電解めっき・無電解めっき加工のように、電子部品やマグネット、半導体ウエハなど多様な材料を扱う受注生産の現場では、急な仕様変更や部材の入荷遅れがつきものだ。そのたびに日程を組み直す作業は、担当者の手を止め、他の仕事を後回しにさせる。

「やっている中でもやっぱりリスケが大変だっていうところであったりとか」。商談でそう語られた言葉は、まさにこの状況を表している。

kintoneを使い込んでいるのに、なぜ日程計画だけExcelなのか。この疑問には、意外な答えがある。

受注生産・多品種少量生産の現場が抱える構造的な負荷

電解めっき・無電解めっき加工業は、電子部品・マグネット・半導体ウエハなど、対象材料が案件ごとに大きく異なる受注生産・多品種少量生産の業態が多い。1つの案件に必要な工程数・処理時間が案件ごとに変わるため、計画を立てる担当者は毎回ゼロから条件を整理し直すことになる。

そこに特急品対応や部材遅延が重なると、変更のたびに後追いでしか状況を把握できないという事態が起きる。「遅れてから気がつくっていうこともあります」という現場の声が示す通り、変更の影響が他の工程にどう波及しているかを、後になってから確認する運用になりがちだ。

実際、こうした声はよく聞かれる。kintoneを基幹アプリとして5年以上活用し、顧客管理・受注管理はしっかり仕組み化できている会社でも、日程計画(生産計画)は長年Excelで運用されているケースは珍しくない。

工程が変わるたびに手直しが必要な、使いきれていない工程表になってしまう。「工程変更があるたびにそれを修正するっていうのがかなりの至難の業で、もう結局工程計画になっていない」という声は、まさにこの限界を物語っている。

kintone工程管理で解決する前の状態、顧客管理・受注管理はkintone、日程計画はExcelに分断されている図

実は、日程計画の自動化まで、kintone基盤の上で実現できる

kintoneで工程の進度を記録・共有することはできても、日程計画の自動化は専用の生産管理システムでなければできない、と思われがちである。

専用の生産管理システムを探す必要はない。日程計画の自動化は、今のkintone基盤の上で実現できる

新しいシステムを探すより、今のkintone基盤の上に築く方がいい

使いきれていない工程表になっていたのは、機能が足りなかったからではない。日程計画までkintoneで組めることが、これまで知られていなかっただけだ。

だからこそ、リスケ対応に困ったときに最初に検討すべきは、新しい専用の生産管理システムを探すことではない。今すでに使い込んでいるkintone基盤の上に、日程計画の仕組みを築くことである。

kintone工程管理と専用生産管理システム、新規導入とkintone基盤活用の対比図

属人的な手作業から、抜け出せないだろうか

あなたも、リスケ対応に追われる属人的なExcel運用から抜け出し、すでに使い込んでいるkintone基盤の上で、日程計画の変更を都度手作業でやり直さずに済む体制を作りたいと思っていないだろうか。

なぜこの解放が、これほど重い課題なのか

受注生産・多品種少量生産という生産形態では、特急品対応・部材遅延によるリスケが日常的に発生する。そのたびにExcelを手作業で修正するコストは、1回あたりは小さく見えても積み重なると大きな負担になる。

さらに、進度管理が後追いでしかできない運用は、作業実績の分析まで手が回らない状態を生む。何にどれだけ時間がかかっているかが把握できなければ、次の一手の判断も遅れてしまう。

専用システムでは、この負担にすぐには届かない

「専用の生産管理システムでなければできない」という考え方は、一見もっともらしく見える。しかし、新しいシステムを選定し、導入コストをかけ、既存のkintone資産と連携させるという道のりは、目の前のリスケ対応にはすぐに届かない。

「優先したいのは計画と実行のところなのかな」という声にもある通り、必要なのは計画を立てることと、その計画を現場で実行することの両輪がかみ合う仕組みではないだろうか。

だからこそ、今すでに使い込んでいるkintone基盤の上に日程計画の仕組みを築くという発想が、この両輪をつなぐ最短の答えになる。

記録・共有だけでなく、日程計画までkintoneでできるようになった例

こうした状況から、日程計画の変更を都度手作業でやり直さずに済むようになった現場は、実際に複数存在する。

基幹アプリとしてkintoneを5年以上活用してきた会社でも、それは顧客管理・受注管理といった記録・共有の領域にとどまっていることが多い。

日程計画の自動化まで「kintoneでできる範囲」だとは思われておらず、リスケ対応の負担を抱えたまま、長年Excelで運用され続けてきた。よくあることだが、この構図に気づいた瞬間から現場は変わり始める。

何を変え、どう変わったか

GROW工程管理を使うと、受注情報や工程情報をもとに、余力(人員・設備の空き状況)を踏まえた日程計画をkintone基盤の上で自動的に組めるようになる。特急品対応や部材遅延が発生した際も、影響を受ける範囲を踏まえて、日程を組み直すことができる。

これにより、これまで担当者が手作業で1件ずつ調整していたリスケ対応の負荷が減り、後追いではなく前もって影響範囲を把握できるようになる。

GROW工程管理がkintone基盤上で受注情報と余力を踏まえて日程計画を自動生成する仕組みの図

発想を変えただけで、日程計画までkintoneの範囲に入った

kintoneでどこまでできるか、記録・共有だけでなく日程計画の自動化まで含めて認識を更新することが、次の一手につながる。特にリスケ対応に日々追われている現場ほど、その解決策がすでに持っている基盤(kintone)の上に築けることに気づいていないケースが多い。

日程計画の自動化までkintone基盤の上で実現できるという発想を実践した結果、都度の手作業からの解放という、多くの現場が抱える課題に応えた。

手作業のリスケ対応から、kintone基盤上の日程計画自動化へ

項目 変更前(Excel運用) 変更後(kintone基盤上での自動化)
リスケ対応 特急品対応・部材遅延のたびに手作業で日程を組み直す 影響を受ける範囲を踏まえて、日程を自動的に組み直す
進度の把握 変更の影響を後追いでしか確認できない 前もって影響範囲を把握できる
記録・共有と計画の関係 顧客管理・受注管理はkintone、日程計画はExcelと分断 記録・共有と日程計画がkintone基盤の上でつながる

GROW工程管理は、こうした日程計画の自動化を、今使っているkintone基盤の上に組み込む仕組みとして設計されている。

今回のケースだと、GROW工程管理のなかでも、余力を踏まえて日程を組み直す機能が、特に効いてきそうです

特急品対応や部材遅延が発生したとき、影響を受ける範囲と人員・設備の余力を踏まえて日程を組み直せる。

これにより、リスケのたびに1から工程表を作り直す属人的な手作業から離れ、担当者は本来注力すべき判断業務に時間を使えるようになる。機能の詳細はGROW工程管理 基本編ドキュメントを参照してほしい。

同じようにリスケ対応の負荷に悩む現場向けの記事を2本紹介する。

業種は違っても、同じ構造の課題が見えてくるはずだ。

▼GROW工程管理の詳しい機能を見る

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